イスファハーンは世界の半分

でんちゃっちゃ旅行の記録

西欧鉄道旅行 2019 ②

現地時間9/3はマドリード→ミラノへフライト。

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イベリア航空のカウンター

前日着いたばかりのバラハス空港からイベリア航空で飛ぶ。

ここのカウンターには電子チェックインの機械が何機も置かれていてパスポートをかざすだけでパパっと搭乗券と手荷物タグが発券される。

窓口では手荷物を預けるだけなので行列にもならずスムーズに手続きを終えられる。

便利。

 

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さっそく時間が余ったので階下のカフェで午前中からビールごっこ

スペイン名物「マオウ(Mahou)・ビール」。

ウンメェェェ~~~!!!

言葉が分からず適当に頼んだイカっぽいものが挟んであるサンドウィッチは硬くて冷たくお世辞にも美味いとは言えないが、それを凌駕するほどのノド越しの良いビールである。

しばらくしてゲートをくぐり、搭乗口へ。

 

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「ダム・レモン(Mamm Lemon)」

またビールである。

エストレージャ・ダム(Estrella Damm)というバルセロナの銘柄らしく名前の通りレモンフレーバーのビール。

甘ったるくもなく果実感の強いさっぱりとした味わいはレモネードっぽくガブガブいけてしまう。

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IB3252 MAD-MXP バラハス空港

酒もぼちぼちに飛行機へ乗り込む。

2時間ちょいのフライトなのであっという間。

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マルペンサ・エクスプレス

ミラノ・マルペンサ空港からはマルペンサ・エクスプレスという急行列車が走っていてミラノ中央駅までは1時間程度で着く。

車両はヨーロッパによくありそうな標準型の近郊電車だがマルーン色の特別塗装(?)になっているのですぐにそれと分かる。

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中央駅構内

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駅舎

ミラノ中央駅に着いて早々に驚かされたのは駅舎のスケールのデカさ。

いかにも「ヨーロッパの駅ですよ!」といった風情に圧倒されてしまう。

ムッソリーニ時代に造られただけあり、巨大なコンコースや当時としても豪華すぎる細部にまでわたる装飾はまさに全体主義の産物というのに相応しく、歴史のロマンを感じてしまう。

しかしタイ・ファランポーン駅を先に履修してしまったせいでヨーロピアンなアーチ屋根は「ファランポーンのデカい版じゃん!」という印象だったのは内緒。

 

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ビスマルク・ピッツァ

駅前の宿に荷物を置き早速夕飯へ。

駅近くの「Osteria italiana」というイタリアンレストランでビスマルク・ピッツァとサラダ、カプレーゼ、赤ワインを注文。

ピザは生地が厚く噛み応えがある。

味は割と濃いめで日本のピザともあまり変わらないように思える。

サラダは大雑把に生野菜が盛られているだけでビネガードレッシング(というかバルサミコ酢)を掛けて食べる。

カプレーゼについては特に書くこともない。モッツァレラとトマトだ。

本場のイタリアンといえども駅近ならこんなものか。

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トラム10系統の旧型車

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車内

夕食後はトラム10系統に乗り街を散策。

めちゃくちゃクラシックな車両が割とたくさん走っているらしくそこかしこで見かける。

ブレーキ緩めなどというヤワな技術はこの街では不要なのだろう、鋳鉄制輪子の手厚い歓迎(停止前にググッとくるあの重力感)を受け適当なところで降りる。

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やっぱイタリアといったらジェラートっしょ。

メニューやフレーバーの種類が多すぎて語彙貧困英語のヲタクには厳しすぎるね。注文に3~4分かかったよ。

食べ歩きをしているとしばしばジェラートを片手にお洒落な散歩を楽しむ現地人とすれ違う。

イタリア人って本当にジェラート食べるんだね。

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ワンちゃん

地下鉄で中央駅へ戻る。

日本より相当に長い日も沈みテツ向けの時刻に。

事前の調べで多くの外国駅の例に漏れずヨーロッパの駅は改札もなく出入り自由のホームで十分にテツできることは分かっていた。

さあホームでバルブ祭りだぞなどと思いつつ中央駅の重厚な石造りの階段を昇りコンコースへ……

 

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は?「ワイ」

なんだこれは。

真新しい扉付きゲートに駅員が4人態勢で絶対に無札入場させないぞのスタイルで睨みを利かせている。

さらに「ちょっと入れてくれないか?」みたいな現地人風の客の頼みに無表情で「ダメだ」みたいな返事をしている。

入場券みたいなものがあるのでは、と思い券売機と格闘するが見つけられず。

乗車券を買ってもいいかとは考えたが適当に買って終電までに帰れなくなるのはご免である。

観光客だし許してくれるやろなぁ~のスタイルで威勢よく駅員にカチ込みに行く。

 

ワイ「は、Hi...! Where can I buy a platform ticket...?」

 

駅員「NO. (無表情)」

 

あ、これは詰んだね。

 

しかし諦めかけてコンコースから改札を観察していると、検札をしているのは入場の客のみで出場の客からは切符の回収すらしていない。

これはワンチャンと思い適当に一番安い切符を買うと入場のチェックは通過できてしまった。

こうなればこっちのものである。

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通勤客車列車

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1920年代後半に建築された旧信号所

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"Thello"

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機関士と車掌が打ち合わせ

メインはやはり寝台特急"Thello"。

巨大なアーチ屋根の下に EL×2 + PC×11 の堂々たる編成が止まる姿はさすがのエース夜行列車の風格を感じる。

しかし車両にトラブルが発生したらしく発車時刻を15分過ぎても発車しない。

到着する列車も減り改札がいつ閉まるのか分からず気が気ではない。

仕方がないので発車を待たずにホテルへ退散とした。

 

なおやはり出場時には何のチェックもなかった。

改札はホームレスや防犯対策のために4年くらい前に設置されたものらしい。

もしユーレイルパスを購入済みでなおかつ当日使用するならユーレイルパスで入れるだろうし、それがないなら初乗り的な切符で出入りできることが分かった。